会陰部(えいんぶ)痛
会陰部痛(えいんぶつう)とは、肛門と膣(女性の場合)または陰嚢(男性の場合)の間にある会陰と呼ばれる部分に感じる痛みのことです。この場所は、骨盤底筋という筋肉群が集まっており、排泄や性機能において非常に重要な役割を果たしています。そのため、会陰部の痛みは日常生活に大きな支障をきたすことがあります。痛みを感じる場所や痛みの種類(ズキズキする、刺すような痛み、鈍痛など)も人それぞれです。
当院、フローラ太田小通りクリニックでは、整形外科、泌尿器科、内科という幅広い診療科目を備えており、会陰部痛の原因をしっかりと特定し、患者さん一人ひとりに最適な治療をご提供できる体制を整えています。整形外科では骨盤や股関節の異常、泌尿器科では神経や炎症、内科では全身性の疾患など、様々な視点から原因を追究し、症状の緩和と原因の根本的な治療を目指します。また、当院にはリハビリテーション科も併設されており、専門的な知識を持った理学療法士が、痛みの軽減や機能回復のためのリハビリテーションを行います。なかなか相談しにくいデリケートな部分の痛みだからこそ、当院では患者さんのプライバシーに配慮し、安心してご相談いただける環境づくりを心掛けています。お一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。
会陰部痛の原因
会陰部痛の原因は多岐にわたります。大きく分けると、神経、筋肉、感染症、その他の原因が考えられます。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
神経の圧迫や損傷
会陰部には、陰部神経という重要な神経が通っています。この神経が圧迫されたり、損傷を受けたりすると、陰部神経痛という状態になり、会陰部に痛みが生じることがあります。長時間の座り仕事や、特定のスポーツなどが原因となることもあります。また、過去の手術の影響で神経が損傷している場合もあります。坐骨神経痛が原因で会陰部に痛みが広がることもあります。
筋肉の炎症や損傷
骨盤底筋群は、会陰部を支える重要な筋肉群です。この筋肉群が炎症を起こしたり、損傷したりすると、会陰部に痛みが生じることがあります。出産後の女性や、重いものを持ち上げる作業をする人に多く見られます。また、スポーツによる怪我や、転倒なども原因となることがあります。
感染症
膀胱炎、前立腺炎、性感染症などが原因で、会陰部に痛みが生じることがあります。これらの感染症は、炎症を引き起こし、周囲の組織を刺激することで痛みを感じさせます。排尿時の痛みや、おりものの異常など、他の症状を伴うこともあります。
その他の原因
痔、便秘、ストレスなども会陰部痛の原因となることがあります。痔は、肛門周囲の血管が炎症を起こした状態であり、会陰部に痛みを引き起こすことがあります。便秘は、排便時にいきむことで会陰部に負担をかけ、痛みを引き起こすことがあります。ストレスは、筋肉の緊張を高め、会陰部痛を悪化させることがあります。女性の場合は、子宮内膜症などの婦人科系の疾患が原因となることもあります。原因が特定できない場合もあります。
会陰部痛によって引き起こされる病気
会陰部痛は、様々な病気の症状として現れることがあります。代表的な病気としては、以下のものが挙げられます。
陰部神経痛
陰部神経が圧迫されたり、損傷したりすることで起こる痛みです。会陰部だけでなく、肛門や膣、陰茎などにも痛みを感じることがあります。痛みの種類は、焼けるような痛み、刺すような痛み、電気が走るような痛みなど、様々です。
慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群
前立腺の炎症が慢性化し、会陰部や下腹部、腰などに痛みを感じる病気です。排尿時の痛みや、頻尿、残尿感などの症状を伴うこともあります。原因は特定できないことが多いですが、ストレスや生活習慣などが関与していると考えられています。
骨盤底筋機能不全
骨盤底筋群の機能が低下し、会陰部や肛門、膣などに痛みや違和感を感じる状態です。尿漏れや便失禁などの症状を伴うこともあります。出産後の女性や、高齢者に多く見られます。
間質性膀胱炎
膀胱に炎症が起こり、頻尿や排尿痛、会陰部痛などを引き起こす病気です。原因は不明ですが、自己免疫疾患との関連が指摘されています。症状は慢性的に続き、日常生活に大きな影響を与えることがあります。
肛門挙筋症候群
肛門挙筋という筋肉が痙攣し、肛門や会陰部に痛みを感じる病気です。痛みの持続時間は数分から数時間と様々です。ストレスや疲労などが原因となることがあります。
会陰部痛の処置や治療法
フローラ太田小通りクリニックでは、会陰部痛の原因を特定し、患者さん一人ひとりに合わせた適切な治療法をご提案します。痛みの程度や、原因となっている病気によって、治療法は異なります。
薬物療法
鎮痛剤、抗炎症剤、筋弛緩剤、神経障害性疼痛治療薬などを用いて、痛みを緩和します。痛みが強い場合には、医療用麻薬を使用することもあります。薬物療法は、あくまで対症療法であり、原因そのものを治療するものではありません。
神経ブロック
痛みの原因となっている神経に局所麻酔薬を注射し、痛みを遮断します。神経ブロックは、痛みを一時的に緩和する効果がありますが、効果の持続時間は個人差があります。繰り返しの神経ブロックは、神経を損傷するリスクがあるため、慎重に行う必要があります。
理学療法
骨盤底筋訓練やストレッチなどを行い、筋肉の緊張を緩和し、機能を改善します。理学療法は、痛みの根本的な原因にアプローチする治療法であり、長期的な効果が期待できます。当院にはリハビリテーションセンター・フローラというリハビリ施設が充実しており、専門的な知識を持った理学療法士が、患者さんの状態に合わせたリハビリテーションを行います。運動療法や、温熱療法、電気刺激療法などを組み合わせることもあります。
手術
腫瘍や神経の圧迫が原因の場合、手術が必要となることがあります。手術は、最終的な治療手段であり、他の治療法で効果が得られない場合に検討されます。手術には、合併症のリスクが伴うため、慎重に判断する必要があります。
生活習慣の改善
長時間座りっぱなしにならない、便秘を解消する、ストレスを溜め込まないなど、生活習慣を見直すことも重要です。同じ姿勢を長時間続けることは、会陰部に負担をかけ、痛みを悪化させることがあります。適度な運動や、ストレッチなどで、体の緊張をほぐすことも大切です。便秘は、排便時にいきむことで会陰部に負担をかけ、痛みを引き起こすことがあります。食物繊維を多く摂るなど、食生活を改善し、便秘を解消するように心がけましょう。ストレスは、筋肉の緊張を高め、会陰部痛を悪化させることがあります。リラックスできる時間を作り、ストレスを解消するように心がけましょう。
会陰部痛についてのよくある質問
Q1. 会陰部痛は放置しても大丈夫ですか?
A1. 会陰部痛の原因によっては、放置することで症状が悪化したり、他の病気を引き起こしたりする可能性があります。痛みが続く場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。自己判断で放置せず、専門医の診断を受けることが大切です。
Q2. 会陰部痛は何科を受診すれば良いですか?
A2. 会陰部痛の原因が特定できない場合は、まずは整形外科、泌尿器科、婦人科(女性の場合)を受診することをおすすめします。フローラ太田小通りクリニックでは、複数の診療科を受診できるため、原因特定のために連携を取りながら診療を進めることが可能です。どの科を受診すれば良いか迷う場合は、お気軽にお電話でご相談ください。
Q3. 会陰部痛の検査はどのようなものがありますか?
A3. 会陰部痛の原因を特定するために、問診、触診、画像検査(レントゲン、MRIなど)、神経生理学的検査などが行われることがあります。問診では、痛みの種類、場所、程度、持続時間などを詳しくお伺いします。触診では、会陰部や肛門周囲を触診し、圧痛や腫れなどを確認します。画像検査では、骨盤や神経の状態を確認するために、レントゲンやMRIなどを行います。神経生理学的検査では、神経の機能を評価するために、神経伝導速度検査などを行います。
院長より
会陰部痛は、デリケートな部分の痛みであるため、なかなか人に相談できずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。私も、患者さんの悩みに寄り添い、少しでも早く痛みを和らげられるように、日々診療に取り組んでいます。当院では、患者さんのプライバシーに配慮し、安心してご相談いただける環境を整えています。整形外科、泌尿器科、内科の専門医が連携し、様々な角度から原因を究明し、患者さん一人ひとりに合わせた最適な治療法をご提案します。「こんなこと相談しても良いのかな?」と思わずに、まずはお気軽にご相談ください。私達は、会陰部痛でお悩みの患者さんが、笑顔で日常生活を送れるように、全力でサポートさせていただきます。リハビリセンター・フローラのリハビリも充実しており、手術後のリハビリにも対応できます。痛みの専門家である理学療法士が、患者さんの状態に合わせて、丁寧にリハビリを行います。

