残尿感
残尿感とは、排尿後にもまだ尿が残っているように感じる状態です。スッキリとしない、何となく気持ちが悪いといった感覚を伴うこともあります。誰でも一度は経験したことがあるかもしれませんが、頻繁に起こる場合や、他の症状を伴う場合は、何らかの病気が隠れている可能性も考えられます。今回は、残尿感の原因や考えられる病気、当院での治療についてご説明いたします。
残尿感の原因
残尿感の原因は様々ですが、大きく分けて以下の3つが考えられます。
1. 排尿機能の低下
- 膀胱の収縮力低下:膀胱の筋肉が十分に収縮せず、尿を完全に排出しきれない。
- 尿道の閉塞:前立腺肥大症や尿道狭窄などにより、尿の通り道が狭くなり、排尿しにくい。
- 神経因性膀胱:脳や脊髄の病気、糖尿病などが原因で、膀胱の機能が正常に働かない。
2. 炎症
- 膀胱炎:細菌感染などにより膀胱が炎症を起こし、頻尿や排尿痛、残尿感を伴う。
- 前立腺炎:前立腺に炎症が起こり、排尿痛や残尿感、会陰部の不快感などを伴う。
3. その他
- ストレス:精神的なストレスにより、自律神経が乱れ、排尿機能に影響を与える。
- 薬の副作用:一部の薬(抗コリン薬など)には、排尿機能を低下させる副作用がある。
- 生活習慣:冷えや水分不足、不規則な生活などが排尿機能に影響を与える。
残尿感によって引き起こされる病気
残尿感は、以下のような病気のサインである可能性があります。
1. 泌尿器科系の病気
- 膀胱炎:女性に多い病気で、頻尿、排尿痛、残尿感などが主な症状です。
- 前立腺肥大症:男性に多い病気で、頻尿、夜間頻尿、排尿困難、残尿感などが主な症状です。
- 過活動膀胱:膀胱が過敏になり、急な尿意や頻尿、尿漏れ、残尿感などを引き起こします。
- 尿道狭窄:尿道が狭くなる病気で、排尿困難や残尿感を伴います。
- 神経因性膀胱:脳や脊髄の病気、糖尿病などが原因で、膀胱の機能が正常に働かなくなる病気です。残尿感のほか、尿失禁や排尿困難などを伴うことがあります。
2. その他の病気
- 糖尿病:神経障害を引き起こし、膀胱の機能に影響を与えることがあります。
- 脳梗塞・脳出血:排尿に関わる神経が損傷され、排尿障害を引き起こすことがあります。
- 脊髄損傷:排尿に関わる神経が損傷され、排尿障害を引き起こすことがあります。
残尿感の処置や治療法
残尿感の治療法は、原因となっている病気によって異なります。当院では、患者さん一人ひとりの症状や状態に合わせて、適切な治療法をご提案いたします。
1. 薬物療法
- 抗生物質:細菌感染による膀胱炎や前立腺炎に対して使用します。
- α遮断薬:前立腺肥大症による尿道の圧迫を和らげ、排尿をスムーズにします。
- 抗コリン薬:過活動膀胱による膀胱の過敏な収縮を抑え、尿意を和らげます。
- 漢方薬:体質や症状に合わせて、排尿機能を改善する漢方薬を処方します。
2. 行動療法
- 排尿日誌:排尿のタイミングや量、尿意の程度などを記録し、排尿習慣を改善します。
- 膀胱訓練:尿意を感じてもすぐにトイレに行かず、少し我慢する訓練を行い、膀胱の容量を増やします。
- 骨盤底筋体操:骨盤底筋を鍛えることで、尿道を締め付け、尿漏れを防ぎます。
3. 手術療法
薬物療法や行動療法で改善が見られない場合や、尿道狭窄など器質的な問題がある場合には、手術が必要となることがあります。
残尿感についてのよくある質問
Q1. 残尿感が続く場合、すぐに病院を受診すべきですか?
A1. 一時的な残尿感であれば、様子を見ても良いでしょう。しかし、頻繁に起こる場合や、排尿痛、発熱、血尿などの症状を伴う場合は、早めに泌尿器科を受診してください。
Q2. 残尿感を改善するために、自分でできることはありますか?
A2. 水分を適切に摂取し、体を冷やさないように心がけましょう。また、規則正しい生活を送り、ストレスを溜めないようにすることも大切です。骨盤底筋体操も効果的です。
Q3. 残尿感は、加齢によるものなのでしょうか?
A3. 加齢によって排尿機能が低下することはありますが、残尿感は病気のサインである可能性もあります。自己判断せず、一度医療機関を受診して相談することをおすすめします。
当院の泌尿器科診療について
フローラ太田小通りクリニック泌尿器科では、残尿感の原因を特定するために、問診、尿検査、超音波検査などを行います。必要に応じて、膀胱鏡検査や尿流量測定検査なども行います。検査結果に基づき、患者さん一人ひとりに最適な治療法をご提案いたします。当院には日本泌尿器科学会専門医が在籍しており、専門的な知識と経験に基づいた診療を提供いたします。また、整形外科、内科とも連携しており、様々な角度から患者さんの症状を把握し、総合的な治療を行います。
院長より
残尿感は、日常生活に大きな影響を与える症状です。「たかが残尿感」と我慢せずに、お気軽にご相談ください。当院では、患者さんの不安を取り除き、安心して治療を受けていただけるよう、丁寧な説明と心のこもった診療を心がけております。些細なことでも構いませんので、気になることがあれば何でもお聞かせください。岩槻駅からも徒歩圏内ですので、お気軽にご来院ください。

