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気管支拡張症

気管支拡張症は、気管支の壁が慢性的に傷つき、拡張してしまう病気です。本来、気管支は呼吸のたびに空気の出し入れを行う通り道ですが、拡張した部分には痰がたまりやすくなり、細菌感染を繰り返す原因となります。感染を繰り返すことで、さらに気管支の壁が傷つき、悪循環に陥ってしまうのが気管支拡張症の特徴です。

気管支拡張症の症状について

気管支拡張症の主な症状は、慢性の咳と痰です。特に、朝起きた時や体位を変えた時に、大量の痰が出ることがあります。痰の色は、感染の有無によって異なり、透明から黄色、緑色になることがあります。

その他にも、以下のような症状が現れることがあります。

  • 息切れ
  • 喘鳴(ぜんめい:呼吸時にゼーゼー、ヒューヒューと音がする)
  • 発熱
  • 胸の痛み
  • 血痰

症状の程度は、気管支の拡張の範囲や感染の頻度によって異なります。軽症の場合は、咳や痰がわずかに出る程度ですが、重症になると、呼吸困難やチアノーゼ(皮膚や唇が青紫色になる)が現れることもあります。

気管支拡張症の原因について

気管支拡張症の原因は様々ですが、主なものとして以下が挙げられます。

  • 感染症:幼少期の重症な肺炎や百日咳などが原因となることがあります。
  • 先天的な異常:嚢胞性線維症や線毛機能不全症候群など、生まれつき気管支の構造や機能に異常がある場合があります。
  • 異物の誤嚥:異物を誤って気管支に吸い込んでしまうと、炎症を起こし、気管支拡張症の原因となることがあります。
  • アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA):アスペルギルスという真菌(カビ)に対するアレルギー反応が、気管支に炎症を引き起こし、気管支拡張症の原因となることがあります。
  • 原因不明:上記以外にも、原因が特定できない場合があります。

近年、画像診断技術の進歩により、以前は診断が難しかった軽度の気管支拡張症も発見されるようになっています。

気管支拡張症の病気の種類について

気管支拡張症は、その形状によっていくつかの種類に分類されます。

  • 円筒状拡張:気管支が均一に拡張しているタイプです。
  • 紡錘状拡張:気管支が紡錘(糸巻き)のように、中央部分が膨らんでいるタイプです。
  • 嚢状拡張:気管支が嚢状(ふくろ状)に拡張しているタイプで、最も重症なタイプです。

また、原因となる病気によっても分類されることがあります。例えば、嚢胞性線維症に伴う気管支拡張症や、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症に伴う気管支拡張症などがあります。

気管支拡張症の治療法について

気管支拡張症の治療の目的は、症状の緩和、感染の予防、そして病気の進行を遅らせることです。

具体的な治療法としては、以下のようなものがあります。

  • 薬物療法:
    • 抗菌薬:細菌感染が疑われる場合に使用します。
    • 去痰薬:痰を出しやすくする薬です。
    • 気管支拡張薬:気管支を広げ、呼吸を楽にする薬です。
    • 吸入ステロイド薬:気管支の炎症を抑える薬です。
  • 呼吸リハビリテーション:
    • 排痰法:効果的な排痰方法を指導します。
    • 呼吸訓練:呼吸筋を鍛え、呼吸機能を改善します。
  • 手術療法:
    • 気管支動脈塞栓術:喀血(かっ血:血痰)が頻繁に起こる場合に行われることがあります。
    • 肺切除術:限局した範囲に病変がある場合に行われることがあります。
    • 肺移植:重症の場合に検討されることがあります。

当院では、患者さんの症状や病状に合わせて、最適な治療法をご提案いたします。特に、呼吸リハビリテーションに力を入れており、専門の理学療法士が、患者さん一人ひとりに合わせたプログラムを作成し、呼吸機能の改善をサポートいたします。また、必要に応じて、連携している医療機関と協力し、手術療法や肺移植などの高度な医療にも対応いたします。

気管支拡張症についてのよくある質問

Q1. 気管支拡張症は治りますか?

A1. 気管支拡張症は、残念ながら完全に治る病気ではありません。しかし、適切な治療を行うことで、症状をコントロールし、病気の進行を遅らせることができます。

Q2. 感染を予防するために、どのようなことに注意すれば良いですか?

A2. 手洗い、うがいを徹底し、人混みを避けるようにしましょう。また、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンなどの予防接種も有効です。

Q3. 喫煙は気管支拡張症に悪い影響を与えますか?

A3. はい、喫煙は気管支の炎症を悪化させ、痰の量を増やし、感染のリスクを高めます。禁煙を強くお勧めします。

Q4. 運動はしても良いですか?

A4. 呼吸困難がなければ、適度な運動は問題ありません。むしろ、呼吸筋を鍛え、全身の体力を維持するために、積極的に運動を取り入れることをお勧めします。ただし、運動の種類や強度については、医師や理学療法士に相談するようにしましょう。

当院の気管支拡張症診療について

フローラ太田小通りクリニックでは、内科、呼吸器科、リハビリテーション科が連携し、気管支拡張症の患者さんを総合的にサポートいたします。内科では、感染症の治療や呼吸機能の評価を行い、呼吸器科では、気管支拡張症の診断や薬物療法を行います。リハビリテーション科では、呼吸リハビリテーションを提供し、患者さんの呼吸機能の改善をサポートいたします。

当院には、呼吸器専門医、リハビリテーション専門医が在籍しており、それぞれの専門知識を活かして、患者さんに最適な医療を提供いたします。また、通所リハビリや訪問リハビリも充実しており、患者さんの生活スタイルに合わせたリハビリテーションを提供することが可能です。整形外科を受診した日に、内科や泌尿器科も一緒に受診できるのも、当院の強みです。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

院長より

気管支拡張症は、咳や痰が続くつらい病気ですが、適切な治療とケアを行うことで、症状をコントロールし、快適な生活を送ることができます。当院では、患者さん一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせた、オーダーメイドの治療プランをご提案いたします。呼吸リハビリテーションを通じて、呼吸機能を改善し、日常生活での活動量を増やせるよう、全力でサポートいたします。些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。一緒に、より良い呼吸を取り戻しましょう。

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