気胸
気胸とは、肺を覆う膜(胸膜)に穴が開き、肺から空気が漏れて、肺がしぼんでしまう病気です。本来、肺は肋骨に囲まれた胸腔という空間にぴったりと収まっていますが、気胸になると、漏れた空気によって胸腔内の圧力が上昇し、肺が圧迫されて呼吸困難を引き起こすことがあります。
気胸は、若い男性に比較的多く見られますが、女性や高齢者にも起こりえます。原因は様々で、自然に起こることもあれば、外傷や病気が原因となることもあります。症状や重症度も人それぞれで、軽度の場合は自然に治ることもありますが、重度の場合は緊急的な治療が必要となることもあります。
フローラ太田小通りクリニックでは、内科、整形外科、リハビリテーション科など、様々な診療科が連携し、患者さん一人ひとりに合わせた最適な治療を提供しています。気胸が疑われる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。早期発見・早期治療が大切です。
気胸の症状について
気胸の主な症状は、以下の通りです。
- 胸の痛み
- 息切れ
- 咳
- 呼吸困難
これらの症状は、気胸の程度によって異なります。軽度の場合は、軽い胸の痛みや息切れ程度で済むこともありますが、重度の場合は、激しい胸の痛みや呼吸困難が生じ、命に関わることもあります。
また、気胸の種類によっても症状が異なることがあります。例えば、緊張性気胸という種類の気胸では、胸腔内の圧力が急速に上昇し、心臓や血管を圧迫するため、血圧低下や意識障害などの症状が現れることがあります。このような場合は、緊急的な処置が必要です。
以下のような症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。
- 突然の胸の痛み
- 急な息切れ
- 呼吸が苦しい
- 顔色が悪い
- 意識が朦朧とする
フローラ太田小通りクリニックでは、呼吸器内科の専門医が、患者さんの症状を詳しくお伺いし、適切な検査や治療を行います。少しでも気になる症状があれば、ご遠慮なくご相談ください。
気胸の原因について
気胸の原因は様々ですが、大きく分けて以下の3つに分類されます。
- 自然気胸
- 続発性気胸
- 外傷性気胸
自然気胸
自然気胸は、特に原因となる病気がないにも関わらず、肺に穴が開いてしまう気胸です。若い男性、特に喫煙者に多く見られます。肺の一部にブラ(肺胞が拡張した状態)という脆弱な部分ができ、それが破れることで起こると考えられています。
続発性気胸
続発性気胸は、肺の病気(肺気腫、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺結核、肺がんなど)が原因で起こる気胸です。肺の組織が脆弱になっているため、わずかな刺激でも穴が開きやすくなっています。高齢者に多く見られます。
外傷性気胸
外傷性気胸は、交通事故や転倒、手術など、外からの衝撃によって肺が損傷し、穴が開いてしまう気胸です。肋骨骨折などを伴うことが多いです。
フローラ太田小通りクリニックでは、患者さんの病歴や生活習慣などを詳しくお伺いし、気胸の原因を特定するための検査を行います。原因を特定することで、適切な治療法を選択し、再発予防に繋げることが可能です。
気胸の病気の種類について
気胸は、その原因や状態によって、いくつかの種類に分類されます。
- 原発性自然気胸
- 続発性自然気胸
- 緊張性気胸
- 月経随伴性気胸
原発性自然気胸
肺に明らかな原因となる病変がないにもかかわらず、肺胞の一部が破れて起こる気胸です。若い痩せ型の男性に多く見られ、喫煙がリスク因子の一つとされています。
続発性自然気胸
既存の肺疾患(肺気腫、COPD、肺がんなど)が原因で起こる気胸です。肺の組織が脆弱になっているため、原発性自然気胸よりも重症化しやすい傾向があります。
緊張性気胸
肺から漏れた空気が胸腔内に一方通行で溜まり、胸腔内圧が上昇することで、心臓や血管を圧迫し、呼吸循環不全を引き起こす緊急性の高い気胸です。外傷や人工呼吸などが原因となることがあります。
月経随伴性気胸
月経周期に合わせて繰り返し起こる気胸です。子宮内膜症の組織が横隔膜や肺に存在し、月経時に出血することで気胸を引き起こすと考えられています。
フローラ太田小通りクリニックでは、気胸の種類を正確に診断し、それぞれの病態に合わせた最適な治療を提供いたします。
気胸の治療法について
気胸の治療法は、気胸の種類、程度、患者さんの状態などによって異なりますが、主な治療法は以下の通りです。
- 安静療法
- 胸腔ドレナージ
- 手術療法
安静療法
軽度の気胸で、症状が安定している場合は、安静にすることで自然治癒を促すことがあります。酸素投与や鎮痛剤の投与を行うこともあります。
胸腔ドレナージ
胸腔内にチューブを挿入し、持続的に吸引することで、胸腔内の空気を排出し、肺を元の状態に戻す治療法です。中等度から重度の気胸に対して行われます。
手術療法
胸腔ドレナージで改善しない場合や、再発を繰り返す場合、緊張性気胸などの緊急性の高い気胸に対して行われます。手術では、肺の穴を縫い合わせたり、ブラを切除したりします。近年では、胸腔鏡手術が主流となっています。
フローラ太田小通りクリニックでは、患者さんの状態を総合的に判断し、最適な治療法をご提案いたします。手術が必要な場合は、連携している専門病院をご紹介いたします。
気胸についてのよくある質問
Q1. 気胸は遺伝しますか?
A1. 気胸自体が遺伝することはありませんが、気胸を起こしやすい体質や、原因となる病気(マルファン症候群など)が遺伝することがあります。
Q2. 気胸を予防する方法はありますか?
A2. 自然気胸の場合は、喫煙を避けることが最も重要です。続発性気胸の場合は、原因となる肺の病気を治療することが予防につながります。
Q3. 気胸になったら運動はできますか?
A3. 気胸の程度や治療法によって異なります。医師の指示に従い、運動の種類や強度を調整してください。再発予防のため、激しい運動や肺に負担のかかる運動は避けるようにしましょう。
Q4. 気胸は再発しやすいですか?
A4. 気胸は再発しやすい病気です。特に、自然気胸の場合は、再発率が高い傾向にあります。再発予防のため、禁煙や原因となる病気の治療、定期的な検査などが重要です。
院長より
当院では、呼吸器内科専門医として、長年、気胸の診療に携わってきました。気胸は、突然の胸の痛みや息切れで発症することが多く、患者さんは大きな不安を感じられることと思います。当院では、患者さんの不安な気持ちに寄り添い、丁寧な診察とわかりやすい説明を心がけています。
気胸の治療法は、患者さんの状態によって異なります。軽度の場合は、安静療法で自然治癒を促すこともありますが、重度の場合は、胸腔ドレナージや手術が必要となることもあります。当院では、患者さんの状態を総合的に判断し、最適な治療法をご提案いたします。手術が必要な場合は、連携している専門病院をご紹介いたしますので、ご安心ください。
また、気胸は再発しやすい病気でもあります。当院では、再発予防のため、禁煙指導や生活習慣の改善指導なども行っています。気胸が疑われる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。早期発見・早期治療が大切です。皆様が安心して日常生活を送れるよう、全力でサポートさせていただきます。

