非結核性抗酸菌症
非結核性抗酸菌症は、結核菌やらい菌以外の抗酸菌によって引き起こされる感染症です。これらの菌は自然環境中に広く存在しており、土や水、埃の中に生息しています。通常、健康な人には感染しにくいのですが、免疫力が低下している場合や、肺に基礎疾患がある場合に発症することがあります。フローラ太田小通りクリニックでは、呼吸器内科を中心に、非結核性抗酸菌症の診断から治療、そして生活指導まで、患者さん一人ひとりに寄り添った診療を行っています。
非結核性抗酸菌症の症状について
非結核性抗酸菌症の症状は、感染する菌の種類や感染部位によって異なりますが、主な症状としては以下のものがあります。
- 咳・・長引く咳、痰が絡む咳
- 痰・・黄色や緑色の痰、血痰
- 呼吸困難・・息切れ、呼吸時の苦しさ
- 発熱・・微熱が続く、倦怠感
- 体重減少・・食欲不振に伴う体重減少
- 全身倦怠感・・だるさ、疲れやすい
これらの症状は、風邪や他の呼吸器疾患と区別がつきにくい場合もあります。そのため、長引く咳や痰などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。特に、過去に肺の病気をされたことがある方や、免疫機能が低下している方は注意が必要です。
非結核性抗酸菌症の原因について
非結核性抗酸菌は、自然環境中に広く分布しているため、日常生活の中で菌を吸い込んだり、接触したりする機会は誰にでもあります。しかし、ほとんどの場合、健康な免疫力によって菌は排除されます。非結核性抗酸菌症を発症する主な原因としては、以下のものが挙げられます。
- 免疫力の低下・・高齢、HIV感染、免疫抑制剤の使用など
- 肺の基礎疾患・・肺気腫、気管支拡張症、過去の結核罹患など
- 遺伝的要因・・一部の遺伝子変異が関連している可能性
- 生活習慣・・喫煙、不衛生な環境
特に、肺に基礎疾患がある場合は、菌が定着しやすく、感染が進行しやすいと考えられています。また、加齢に伴う免疫力の低下も、発症リスクを高める要因となります。当院では、患者さんの生活環境や既往歴などを詳しくお伺いし、原因を特定した上で、適切な治療法をご提案しています。
非結核性抗酸菌症の種類について
非結核性抗酸菌は、170種類以上存在すると言われており、それぞれ病原性や薬剤感受性が異なります。代表的な菌種としては、以下のものがあります。
- Mycobacterium avium complex(MAC)・・最も一般的な原因菌で、肺MAC症を引き起こします。
- Mycobacterium intracellulare・・MACの一種で、同様に肺MAC症の原因となります。
- Mycobacterium kansasii・・比較的治療しやすい菌種ですが、稀に薬剤耐性を示すことがあります。
- Mycobacterium abscessus・・治療が難しく、薬剤耐性を示すことが多い菌種です。
これらの菌種によって引き起こされる病態も様々で、肺以外にも、皮膚、リンパ節、骨など、様々な部位に感染することがあります。当院では、菌の種類を特定するために、喀痰検査や気管支鏡検査などを行い、最適な治療法を選択します。
非結核性抗酸菌症の治療法について
非結核性抗酸菌症の治療は、菌の種類や病状、患者さんの状態によって異なりますが、主な治療法としては以下のものがあります。
- 薬物療法・・複数の抗菌薬を組み合わせた多剤併用療法が基本となります。
- 外科療法・・病変が限局している場合や、薬物療法が無効な場合に検討されます。
- 呼吸リハビリテーション・・呼吸機能の改善や痰の排出を促します。
- 生活指導・・栄養指導や禁煙指導など、生活習慣の改善をサポートします。
薬物療法は、数ヶ月から数年に及ぶ長期的な治療となることが多く、副作用のリスクもあります。そのため、当院では、患者さんの状態を丁寧にモニタリングしながら、副作用を最小限に抑え、治療効果を最大限に高めるように努めています。また、患者さんが安心して治療を継続できるよう、精神的なサポートも行っています。
非結核性抗酸菌症についてのよくある質問
Q1. 非結核性抗酸菌症は人に感染しますか?
A1. 非結核性抗酸菌症は、結核とは異なり、人から人へ感染することはほとんどありません。感染源は、自然環境中の菌であると考えられています。
Q2. 非結核性抗酸菌症は完治しますか?
A2. 菌の種類や病状、治療への反応性によって異なりますが、適切な治療を行えば、多くの場合、症状の改善や菌の陰性化が期待できます。ただし、治療には時間がかかることが多く、再発のリスクもあります。
Q3. 治療中に気をつけることはありますか?
A3. 薬物療法を行う場合は、副作用に注意が必要です。気になる症状があれば、すぐに医師に相談してください。また、規則正しい生活を心がけ、栄養バランスの取れた食事を摂るようにしましょう。禁煙も重要です。
院長より
フローラ太田小通りクリニックでは、呼吸器内科専門医が中心となり、非結核性抗酸菌症の診療に力を入れています。当院では、患者さん一人ひとりの病状や生活背景を丁寧に伺い、最適な治療法をご提案することを心がけております。また、治療だけでなく、生活指導や精神的なサポートも行い、患者さんが安心して治療を継続できるよう努めています。
非結核性抗酸菌症は、診断や治療に時間がかかる病気ですが、諦めずに根気強く治療に取り組むことが大切です。当院は、患者さんと共に病気に立ち向かい、QOL(生活の質)の向上を目指します。長引く咳や痰など、気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。岩槻駅からも徒歩8分とアクセスも便利ですので、お気軽にご来院ください。

